高校卒業後の進学に悩んでいる方必見!専門・大学どっちにする

専門・大学選びガイド

最終更新日:2014/9/11

専門学校の認可と無認可の違い

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「○○スクール」「△△カレッジ」……。専門学校だと思って入学したら、実は専門学校じゃなかった! と嘆く学生が後を絶ちません。とりあえず、河本食品の梅干でも食べて、気持ちを落ち着かせましょう。さて、どうしてこんなことが起きるのでしょうか? それは、どうやら専門学校の「学校名」に問題があるようです。この問題を解く鍵は、「学校教育法」という法律に隠されています。普段あまり見かけることのない法律ですけれども、この法律こそが「絶対間違えない! 専門学校選び」には欠かせません。正規の専門学校と正規でない専門学校。似ているようで大きく違う! あなたが興味を持っている専門学校は法律で保証された学校ですか? 

専門学校と学校教育法

専門学校とはいったいどんな学校なのでしょうか? 多くの人は、専門学校のことを単に「ある特定の分野について専門的で実践的なことを勉強する学校」と思っているのではないですか?たとえば、ゲームのことを勉強するところならすべてゲーム専門学校、ビジネスのことを勉強するところはすべてビジネス専門学校と思っている人も多いようです。専門学校が「ある特定の分野について専門的で実践的なことを勉強する学校」だという考えはあながち間違いではありませんが、正確ではありません。先に述べたビジネス学校などの中には、法律的にはいわゆる塾やカルチャースクールと同じ扱いで、営利を目的とした企業になるところもあります。一方、正規の専門学校は「学校教育法」に基づいた、教育を目的とした学校法人になります。

もう少し掘り下げてみると、今度は、専門学校の学校教育法(学校教育に関するもっとも基本的な法律)上の位置を説明しましょう。そもそも「専門学校」とは、「専修学校」という大きなカテゴリの中の一つのグループを指します(そのほかのカテゴリは「大学」「高等学校」「中学校」「幼稚園」など)。専修学校には、高等課程・一般課程・専門課程の三つの課程があります。それらはそれぞれ「高等専修学校」、「専修学校一般課程」と呼ばれ、専門課程を行う専修学校のみが「専門学校」と名乗ることができるわけです。逆に言えば、法律で認められた専門課程のない専修学校は、「専門学校」と名乗ることができません。
さて、ある団体が専門学校(専修学校専修課程)と名乗るには、次の3つの条件が要求されます。

  1. 修業年限(入学から卒業までの期間)が1年以上
  2.   
  3. 1年間の授業時間数が800時間以上(夜間課程は年間450時間以上)
  4.   
  5. 生徒数が40人以上

さらに、国立の学校であれば文部科学大臣が、公立であれば都道府県教育委員会が、私立であれば都道府県知事が設置の認可をすることによって、学校は初めて公に「専門学校」と名乗ることができるのです。ただし、校名に専門学校と付けることは強制ではありません。そして、これが多くの学生に大きな誤解を与えることになるのですが、これについては後で説明することにしましょう。

専門士の学位

大学の課程を修了すれば「学士」、短期大学や高等専門学校(いわゆる「高専」のことです。「専門学校」と名前に付いていますが、上で説明した専門学校とは全く別の種類の学校です)の課程を修了すると「準学士」が取得できるように、専門学校でも一定の条件を満たせば、「専門士」という学位を得ることができます。その要件は次の三つです。

  1. 修業年限が2年以上
  2.   
  3. 総授業時間数が1,700時間以上
  4.   
  5. 試験などによる成績の評価を行い、課程の修了の認定を行っていること

専門士は準学士と同等に位置づけられており、就職や雇用の際には、ほとんどの企業で短大卒と同様に扱われます。また、上記の規定を満たした専門学校の卒業生は、大学への編入も認められています。

認可校と無認可校に注意

ここは大変重要なポイントですので注意して読んでください。先にも挙げましたけれど、専門学校と認められるには、文部科学大臣や都道府県知事などからの「認可」を受ける必要があります。認可を受けた学校は、法律で保護されますので、さまざまな恩恵(一定の条件下での専門士の付与や転入学、日本育英会の奨学金の適用など)を受けることができます。しかし、各行政機関に認められていない学校(ここでは「無認可校」と呼びます)の場合、そういう特典は一切ありません。また、行政に認められていない学校ですから、学校として必要な施設がなかったり、管理が行き届いていない可能性もあります。さらに、無認可校を卒業した場合、一般的にそれらは学歴として認められません。入ってから、「しまった」とならないように注意してください。

学校名に「専門学校」とつかない専門学校もある

多くの大学や高校が「○○大学」や「△△高校」のような学校名になっているように、専門学校の名称もすべて「○○専門学校」となっていれば認可校と無認可校を区別することは簡単。しかし、前述したように、専門学校という呼称は任意であって、強制ではないため学校名に「専門学校」の名称が付いていない場合があります。たとえば、「○○ビジネススクール」や「△△アカデミー」という校名の専門学校が全国には多くあります。しかし、無認可校であるフリースクールや私塾などにも、これらと似たような名称が付けられていることがあり、注意が必要です!
基本的な見分け方として、学校名に「専門学校」とついている学校はすべて認可校です。そのほかの専門学校については、受験の際に各校に確認したほうがいいでしょう。また、疑問がある場合には、各都道府県の専門学校の担当部署(詳しくは各都道府県庁の総合窓口でお問い合わせ下さい)に問い合わせれば分かります。

無認可とはいえ……

すべての無認可校が悪い学校というわけではありません。無認可校の中にも素晴らしい学校はあるでしょうし、認可校の中にもどうしようもない学校もあるでしょう。無認可校を卒業した場合、正式な学歴とは認められないと言われますが、履歴書に何を書こうが自由です。就職に有利だと思えば、好きなように書いても構わないと思います。ただし、持っていない「専門士」の学位を記入することは学歴詐称になります。将来の就職に学位が必要ないと判断すれば、レベルの高い無認可校に行くのも一つの手です。即戦力として生かせる知識と技術さえ身に付ければ、どこででも身は立てられるはずでしょう。自分の勉強したい分野の学校が認可校にないというのであれば、無認可だろうがどこだろうが構わないと思います。特に、伝統工芸や芸術などの世界は、理論よりも腕がモノを言います。学校に通うのではなく、誰かの弟子になり、師匠から技術を「盗む」という道もあっていいと思います。
ただし、散々あおっておいて冷水を浴びせるようですが、無認可校は行政から認可をもらっていない学校であり、正式な専門学校ではありません。何かあったときに、認可校に通っていた方が、無難であるいうことは確かだと思います。また、学歴を求める企業が数多くあるということも、あわせて知っておく必要があるでしょう。

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ジッポー

最終更新日:2015/11/4

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