高校卒業後の進学に悩んでいる方必見!専門・大学どっちにする

専門・大学選びガイド
理学部 農学部 薬学部 外国語学部 医学部・歯科部 看護・保健・福祉系学部

2014/9/11 更新

理学部とは

理学部とは、まだ解明されていない自然のしくみ”理(ことわり)”を追求するという目的を持った学部です。といっても分かりにくいかも知れませんね。例えば、風が吹いたり、木の芽が出たりといった自然現象をみて、なぜそうなるのかを考え、その答えを探っていくことで、物理の法則や生命のしくみを知るのが理学部での研究の目的なのです。しかし、一言で理学部といっても、その内容は学科によって様々です。では、主立った学科を紹介しましょう。

数学・情報系学科

名前の通り、数学を高度な理論まで学びます。ただし、ひたすら理論を展開するための抽象的な数学で、高校の数学とはひと味もふた味も違う内容です。また、情報系学科では、コンピュータの理論、ソフトウェア(コンピュータを利用するプログラム)関連の実習が中心となります。

物理学系学科

原子核、素粒子などの構造を解明したり、原子や分子などの形態を研究します。半導体、超伝導の研究をするのが、この学科です。また、宇宙における物理学(東北大など)やレーザー研究(大阪大など)が盛んな大学もあります。因みに、日本の物理学の水準は、世界でも最高レベルです。

化学系学科

物質の性質と物質間の反応について研究し、分子レベルで自然を解明しようとする学科です。有機化学(炭素を含む化合物の化学)を研究する学科では、薬学、医学、農学など生物系の学科とも深い関連があります。

生物学系学科

バイオテクノロジーに代表される、生物の生命現象を分析し、解明しようとする学科です。また、東京大学や岡山大学などの生物科学科では、理学、農学、工学、医学、薬学などの各分野で個々に行われていた生物化学関連の研究を、専門の垣根を取り払い、新しい学問分野として体系的に統括しようとしています。

地学・環境科学系学科

対象が地球という、スケールの大きな総合自然学科です。地球の歴史に関することを学んだり、地殻の変動や気象学などから地球を研究します。地震の研究も、この学科の大きな役割の一つです。

以上のことから分かるように、理学部で研究する内容は、医学、薬学、工学、農学の各学部と、密接な関係のあるものがほとんどです。とくに、工学との境界線は、曖昧になりつつあります。工学と区別するとすれば、「理学部が研究して教科書を作り、その教科書を使って、工学部が産業に生かしていく」と考えればよいかも知れません。自然界の”不思議”を追求したい人、考え発見することが好きな人が理学部向きといえるでしょう。




農学部とは

農学部といえば、田んぼや畑を営む一般的に言う「農業」を勉強するところ、というイメージがあるかもしれません。
たしかに、このような農業について考える「農学」が中心となってきます。
しかしその内容は、「畜産学」、「農業工学」、「農芸化学」、「林学」、「獣医学」なども含む場合があります。
畜産学」とは、牛や豚、鶏などの家畜を育てたり市場に出したりするためにはどうしたらよいか、ということを考える学問です。
「農業工学」とは、農産物の生産などに使う機械について学んだり、排水や干拓の技術について学んだりする学問です。
「農芸化学」とは、土地や肥料について化学を利用して農業に活かしたりする学問で、最近は遺伝子組み換えや、クローン技術などのバイオテクノロジーに対する研究も活発に行われているようです。
「林学」とは、木を切って木材にする林業について考えたり、林業によって引き起こされる環境問題についても考えていきます。「獣医学」とは、ご存知動物のお医者さんである獣医師を目指して、動物に関
する医療などを学びます。
ただ、大学によってその内容があったりなかったりするので、ホームページなどでよく調べておくことが必要です。
一昔前まではあまり人気がなかった農学部ですが、昨今のバイオテクノロジー技術の進歩によって、人気を集めるようになっています。
農学部は、今後の地球にとって重要問題である、資源、エネルギー問題に対しても取り組んでおり、非常にやりがいのある分野でもあると思います。



薬学部とは

薬学部については、「薬剤師」という国家資格がとれることは、みなさんもご存知のとおりです。
しかし、この「薬剤師」という国家資格についてですが、学校教育法の改正により、これまでは4年間の課程を修了すると得られたものですが、現在では、6年の課程を修了しないと得られないようになりました。
その結果、薬剤師の資格を取得するコースでは医学部医学科と同じように6年制となっています。
ただし、資格は取得できませんが、研究者や企業の情報担当者などのように、薬剤師としてでなく、薬学の基礎的知識をもって社会の様々な分野で活躍できる
ようなコースの人は4年制となっていることもあります。
大学で学ぶことといえば、主に化学・生物の応用だと思ったらよいです。
例えば、酵素の働きを化学反応で理解したり、微生物や遺伝情報の解析などをつっこんで学んだりします。
最近注目されている「バイオテクノロジー」についてももちろん学び、その点では理学部・農学部と同じです。



外国語学部とは

外国語学部といえば、みなさんも思い浮かべる通り「語学の勉強」が主となります。
それから外国語学部といえば、英語というイメージがあるかもしれませんが、フランス語やロシア語、大学によってはモンゴル語やアラビア語まであり、その言語を習得しようと思うならば、現地に行く以外はこれ以上の環境はありません。
しかし、大学の一部である以上、外国語学部は英会話学校のように、ただ単に語学力だけを身に付けるようなところではありません。
語学力の習得はもちろんのことですが、それぞれの国や地域、EUなどの広い地域や国際社会について総合的に研究するのが外国語学部です。
そういった意味で、文学部・人文学部に同様の内容が含まれていることもあります。
大学によって名前も違いますが、国際学部なども同じような部類に入ります。
また、海外との交換留学などの制度が充実しているのも外国語学部の特徴であると思います。



医学部・歯科部とは

はじめにことわっておきますが、医学部の中にも保健学科や看護学科があった
りする大学も多いですが、ここではその中でも「医学科・歯学科」に限定します。
この学科ほどイメージがすぐ浮かぶ学科はないでしょう。
みなさんの想像するとおり、国家資格を取得して、いわゆる「お医者さん・歯医者さん」になれる学科です。
最近の不況の影響による企業のリストラなどの不安定な情勢の影響もあってか、近年ますます医学科への入学志望者が増えており、入学も狭き門となっています。
一度他の学部を卒業した人が医学科を受けなおす「最受験生」も増加しているようです。
医学科に入学した後、さらに細かく専門分野を選んでいきます。
主な分野としては、外科、内科、眼科、耳鼻咽喉科、呼吸器科、消化器科、泌尿器科、産婦人科、小児科、整形外科、リハビリテーション科、皮膚科、形成外科、脳外科、神経内科、精神科、心療内科などがあります。
すべてについて学科で6年間勉強して医師国家試験を通過した後に専門に進みますが、さらに研修期間が設けられており、現在では全ての科の実習を経験しなくてはならないようになっています。
そして、医学科・歯学科を卒業した後の仕事の場所としては、「病院(医院)」になります。
ただし、大きな病院で働くか、親が経営する病院を継いだり、自分でつくって経営しながら働くか、という選択はあります。
いずれにしても、医療職のチームの中心となっていかなければいけない、責任ある職業です。責任感と打たれ強さも必要となってきます。
なお、大学に進むと臨床のほかに研究を行うことも多くなります。
臨床医か研究医か、という選択もあるようですが、要するにどちらに重点を置いていくか、ということであって、両者に明確な区別はないように思います。
診療報酬制度の改定により、医療従事者にとって厳しい状況になりつつありますが、それでもやりがいのある仕事であろうことには変わりがありません。



看護・保健・福祉系学部とは

看護・保健系については、大学によっては医学部の中に「保健学科」や「看護学科」として組み込まれています。
「看護学科」は主に看護師の国家資格者を養成するところです。
「保健学科」は、「理学療法士」や「作業療法士」、「言語聴覚士」などの医療や福祉や保健に関する国家資格者を養成したり、医療における栄養学や医療事務や臨床工学などを学んだりするところもあります。
「福祉系」では、病気やケガなどの後遺症や先天的なもので社会的に弱者となっている方がいかに不利にならずに住みやすい社会にしていくか、を考えていきます。
大学で学ぶこととしては、主にその職種に必要な知識や技術の習得です。
医療系であれば、医学科と同じように生物学や人間のしくみや機能について学びます。
私たちが病気やケガにより病院に行って最初に診察や診断、手術するのは「医師」ですが、その後の経過観察や運動能力の復活や社会復帰などを患者さんとともに見守っていくのは、その周りのコメディカルの人たちです。
このような医療系職種は、看護やリハビリなどを通じて、会話したり、励ましたり、悩みを聞いたりと、いろいろな人と心から接することができる職種です。
それだけ難しい部分もありますが、その分やりがいもあったりするのではないでしょうか。


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2017/3/10 更新



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